2012/09/17

「日本の国境問題 尖閣・竹島・北方領土」孫崎 享 著 を読みました。

連日の尖閣諸島、竹島のニュースを聞くにつれ、この問題について、もっと詳細を知りたくなりました。ニュースの情報しか、ほぼ知識が無かったので、外務省のサイトをみてみました。


尖閣諸島の領有権についての基本見解
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/senkaku/index.html

竹島問題
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/takeshima/

外務省の説明は、上記のページをみれば、良く分かりました。但し、領土問題が起こっている場合、相手国の主張も正しく理解し、両国の間に起こった歴史的な事実のみを客観的に見る必要があると思います。

そのような情報を探して、「日本の国境問題 尖閣・竹島・北方領土」という新書にたどり着きました。尖閣、竹島問題について、初めて知る内容が沢山ありました。事実を正確に知ることが大切だと思います。



著者の孫崎氏は、講演にて領土問題に言及する時に、下記の質問をされるそうです。「尖閣諸島は日本固有の領土ですか」「尖閣諸島はいつから日本の領土になっていますか」「尖閣諸島は、日本固有の領土であるとして、中国も自国領だと言っています。では、彼らは何を根拠としていますか」 2番目以降の質問には、質問自体にびっくりしたり、回答がないことがほとんどだそうです。

私自身も、この本を読んで初めて知る事実ばかりでした。

この本は、日本の国境問題に関する事実だけでなく、他国の国境問題の経緯について、詳しく触れています。「中ソ国境紛争」「イラン・イラク戦争」「独仏領土問題」どれも歴史から学ぶ意味は大きいです。

中でも、ドイツの領土問題への対処方法は、大変参考になると思いました。本文には「ドイツは国家目的を変更した。『自国領土の維持を最重要視する』という古典的生き方から『自己の影響力をいかに拡大するか』に切り替えた。」とあります。

連日のニュースによって、感情的になるのではなく、歴史的な事実、現在の関係国との情勢を正確に理解し、武力による解決法を取る道に進まないように、交渉をすることが重要だと思いました。

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