2012年5月12日 14:00から岡山市民会館にて開催された「第2回市民公開心臓病教室」を聴講してきました。
「第2回市民公開心臓病教室」は、心臓病センター榊原病院が主催で行っているものです。今年のテーマは「守ります あなたの心臓」で、心臓カテーテル手術のビデオ中継がありました。今回、初めて聴講したのですが、とても分かりやすくて、為になる話を沢山聴くことができました。
この「第2回市民公開心臓病教室」の存在は、山陽新聞の広告で知りました。母親が心筋梗塞でカテーテル手術を受けたこともあり、手術のビデオ中継をみせていただけるのなら、母親が受けた手術の詳細が、よくわかるかも知れないと思い、聴講券を申し込みました。
心臓カテーテル手術ビデオ中継
心臓カテーテル手術ビデオ中継は、心臓病センター榊原病院にて実際に行っている手術の様子をビデオ撮影したものです。手術を行う先生が、行う作業の一つ一つの解説、手術に使う道具の解説を行いながら、実際の手術を行っていきます。
実際の手術が、どのような環境で、どんな感じで行われているのかが、とても良くわかりました。実際に使われる、カテーテル、ステントを使う際には、ビデオ撮影でその器具のアップを表示してくれるので、テレビ番組のように分かりやすい構成でした。
血管内エコー(血管内超音波検査)と言うのがあるのを初めて知りました。血管内に超音波検査用のカメラを入れて、血管内の様子を内部から確認できるものです。ここまで確認が出来るのであれば、安心できると思いました。
心臓病と糖尿病の気になる関係
心臓病センター榊原病院 糖尿病内科部長 清水 一紀 先生による講演。
糖尿病のある場合には、心臓に関する病気の生存率に差があるという話を元に、糖尿病に関する色々な話を聴くことが出来ました。糖尿病自体のことを良くわかっていなかったので、糖尿病の原因から対策まで、分かりやすく説明いただいたので、とても有意義でした。
先生のスライドには、いくつか「落ち」が用意されていて、会場に笑いが起ていました。病気の話が続く中、ユーモアを交えた「落ち」があると、ほっとします。
「ここまで進んだ心不全治療 -人工心臓、移植、再生治療」
心臓病センター榊原病院 心臓血管外科 副院長 坂口 太一 先生による講演
坂口先生が、大阪大学心臓血管外科時代に診られた患者さんの話。双子の子どもさんのおられる30代の女性が劇症型心筋炎を発病し、心臓が動かなくなったとのこと。心臓を動かすために、体外式人工心臓を使い、その後、二つの植え込み型人工心臓に入れ替える手術をされたとのこと。その女性は、今は心臓移植を受けることができて、退院できたそうで、ほっとしました。
その当時のニュース映像も一緒に見せていただきました。その映像を見ると、見たことがあることを思いだしました。当時話題になっていたので、何度もニュースで流れていたからだと思います。
心臓移植手術の出来る、世界的な技術を持つ先生が岡山にいることは、大変ありがたいことだと、司会をされていた先生もおっしゃられていました。
参考の記事
重症心不全外科治療・低侵襲心臓手術 心臓病センター榊原病院 坂口 太一副院長(45)米と日本で移植手術経験 植え込み型人工心臓普及にも力
http://iryo.sanyo.oni.co.jp/hosp/h/003/c2012041610564116
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